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織組織について

Woven Structure

​ 織物を構成するには、経糸と緯糸を互いに上下に交差させる必要があります。交差することを組織するといい、組織の違いで様々な風合いの織物が出来上がります。

 織組織の種類はとても多いですが、その中で基礎となるものは「平織」、「斜紋織」、「朱子織」の正則組織で、これらを三原組織と呼んでいます。

​平織

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​構造

組織図

​ 平織は経糸と緯糸が規則的に交差した織り方です。斜文織、朱子織と比べて、生地の厚さは薄く、摩擦に強いのが特徴です。

 糸密度を大きくすることができないため、細かい柄を表現するのには不向きですが、素朴な風合いを出したい場合におすすめの織り方です。

斜紋織

​構造

組織図

​ 斜紋織はベース地部分に斜めの線が見える織り方です。綾織とも呼ばれます。​

 平織に比べると、厚地にでき、光沢に富むのが特徴です。

 しわがよりにくく柔軟な風合いに仕上がります。

朱子織

​構造

組織図

​ 朱子織は緯糸の浮きが少なく経糸が生地の表面に多く出ている織り方です。強い光沢を持ち、高級感のある風合いに仕上がります。

​ 平織に比べると、摩擦には若干弱いですが、糸密度が高く、柔軟で厚地にできるのが特徴です。

裏朱子織

​構造

組織図

​ 裏朱子織は経糸と緯糸の重なりが、通常の朱子織とは真逆となる織り方です。

​ 通常の朱子織に比べ、光沢は弱いですが、緯糸の色をある程度表現することができます。

高密度織

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​ 高密度織は打込み数(1cmあたりの緯糸の本数)を増やすことで緯糸の密度を上げて、より細かい柄を表現するための織り方です。一般的に打込みが50~60回台のものを「高密度」、70回以上のものを「超高密度」と呼びます。

​ ある程度細かい柄を表現でき、緯糸の色が出やすいことが特徴です。細かいデザイン、ポップな色を表現したい場合におすすめの織り方です。

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